人材管理及び、勤怠管理の効率化やコスト削減を行いたいと考えている方の中には、
「マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeならどっちを使うべき?」
という疑問を抱えている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeの特徴や違いについて解説していきます。
・マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeの違いとは?
では早速、マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeの違いについて詳しく見ていきましょう。
・・設定できる項目の違い
マネーフォワードクラウド給与では、
・固定残業代の設定
・支給項目の設定
・控除項目の設定
などが可能です。
一方、人事労務Freeeでは、
・時間帯別の時給設定(所定労働時間のみ)
・住民税の控除月の選択
・勤怠項目のカスタマイズ(エンタープライズプランのみ)
を設定することができます。
設定できる項目の多さだけで見ると、マネーフォワードクラウド給与に軍配が上がると言えるでしょう。
・・操作性
マネーフォワードクラウド給与は、既にリリースされている給与計算ソフトと非常に似た操作性となっていますので、これまでに給与計算ソフトを導入した経験がある企業にとっては使いやすいと言えるでしょう。
一方、人事労務Freeeは、他のソフトと比べると操作性に若干特徴があります。
というのも、一般的な給与計算ソフトでは、出勤日数などの勤怠項目を給与計算画面で入力する形になるのですが、人事労務Freeeは、勤怠画面が別にあります。
そのため、勤怠情報を入力しながら計算結果を同ページで確認することができず、慣れるまでは苦戦してしまうかもしれません。
・・明細機能
マネーフォワードクラウド給与、人事労務Freeeともに、web明細機能があります。
ただ、両者で若干の違いがありますので注意が必要です。
マネーフォワードクラウド給与の場合は、公開日を事前に指定することができます。
人事労務Freeeの場合は、web明細をメールにて一斉送信することが可能で、尚且つ公開日の設定もできるようになっています。
明細機能の利便性だけで言うと、人事労務Freeeに軍配が上がると言えるでしょう。
・・帳簿の種類
マネーフォワードクラウド給与では、
・給与明細
・給与振り込み一覧表
・支給控除一覧表
・所得税徴収高計算書
・住民税徴収額一覧表
・賞与明細
など、様々な帳簿に対応しています。
一方、人事労務Freeeの場合、
・労働者名簿
・出勤簿
・賃金台帳
・支給控除一覧表
・源泉徴収票
など、基本的な帳簿は作成できるのですが、給与振り込み一覧表などは作成することができませんので注意が必要です。
たくさんの帳簿に対応しているソフトを使いたいと思っているのであれば、マネーフォワードクラウド給与がおすすめです。
・・年末調整
以前まで、マネーフォワードクラウド給与に年末調整機能があったのですが、現在は「マネーフォワードクラウド年末調整」というサービスに移行しています。
両サービスを併用することで、従業員の給与計算や勤怠管理、年末調整を一貫して行うことが可能です。
人事労務Freeeの場合は、ベーシックプラン以上であれば、年末調整の計算や電子申告などを行うことができますので、これらの手続きを一元化したいと考えているのであれば、人事労務Freeeの方がおすすめと言えます。
・・社保関連手続き
マネーフォワードクラウド給与では、社保関連手続きを行うことができません。
社保関連手続きについては、「マネーフォワードクラウド社会保険」というサービスを使う必要がありますので注意しましょう。
人事労務Freeeの場合は、
・算定基礎届
・月額変更届
・年度更新
・賞与支払い届
に対応しています。
そのため、社保関連の管理も同時に行いたいという場合は、人事労務Freeeの方がおすすめです。
・・マイナンバー
マネーフォワードクラウド給与では、従業員や扶養家族のマイナンバー入力が可能となっています。
ただし、従業員に直接入力してもらう場合は、「マネーフォワードクラウドマイナンバー」の契約が必要になりますので注意しましょう。
人事労Freeeの場合は、他のサービスと契約をせずとも従業員に直接マイナンバーを入力してもらうことができます。
マイナンバーの入力機能については、ジン労務Freeeの方が手間を省きやすいと言えるでしょう。
・料金面で良し悪しを決めることはできる?
マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeでは、用意されているプランにも違いがありますし、それぞれの料金も異なります。
中には、
「料金が安い方を使いたい」
と考えている方もいると思うのですが、料金面で判断をするのはやめた方が良いでしょう。
なぜなら、それぞれのツールで使える機能が異なるからです。
料金を確認するのももちろん大切ですが、用意されている機能が自社に合っているのか、用意されている機能を余すことなく使いこなせるのかということを確認しながら選んでいくことをおすすめします。
・マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeならどっちがおすすめなの?
最後に、マネーフォワードクラウド給与がおすすめの企業と、人事労務Freeeがおすすめの企業の特徴について詳しく見ていきましょう。
・・マネーフォワードクラウド給与がおすすめの企業
マネーフォワードクラウド給与は、
・マネーフォワードクラウド会計などの関連ツールを利用している
・固定残業代を導入している
・たくさんの帳簿を作成したい
というような企業におすすめです。
・・人事労務Freeeがおすすめの企業
人事労務Freeeは、
・会計Freeeなどの関連ツールを利用している
・給与明細を一斉送信したい
・シンプルなソフトを使いたい
・ペーパレスを目指している
というような企業におすすめです。
ソフトを選ぶ時に料金を参考にするのももちろん大切ですが、それぞれのソフトで利用できる機能が異なりますので、機能面や自社とのマッチ度合いをしっかりと確認したうえで選ぶようにしましょう。
・まとめ
マネーフォワードクラウド給与と人事労務Freeeは非常によく似たサービスですが、両者で使える機能や操作性が大きく異なります。
どちらのツールにもメリット、デメリットがありますので、それぞれの特徴をしっかりと確認したうえで、自社に合ったソフトを選ぶようにしましょう。